パキスタン首相「犠牲者の血の一滴一滴のため復讐する」…インドとの実効支配線沿いで銃撃戦続く

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 【ニューデリー=浅野友美、ワシントン=池田慶太】パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は7日夜、国民向けのテレビ演説で、同日のインド軍による攻撃を受け「犠牲者が流した血の一滴一滴のために我々は 復讐ふくしゅう する」と表明した。核を保有する印パ両国による軍事的緊張が高まっている。

7日、パキスタン・イスラマバードの国民議会で、演説するシャリフ首相=パキスタン首相府提供、AFP時事
7日、パキスタン・イスラマバードの国民議会で、演説するシャリフ首相=パキスタン首相府提供、AFP時事

 シャリフ氏は、インドの攻撃が「重大な過ちで、彼らは卑劣な行為の結果を被らなければいけない」と非難した上で、報復の決意を改めて強調した。

 パキスタン軍報道官は7日夜、記者団に対し、ミサイルとみられるインドによる攻撃があった7日以降の死者が31人、負傷者が57人となったと明らかにした。印パが領有権を争うカシミール地方を分割する実効支配線沿いで両国間の銃撃戦が続いており、死傷者が増えたという。

 パキスタンは民間人が攻撃の犠牲になったと主張するが、印側は否定している。英BBCによると、この銃撃戦で印側では少なくとも15人の民間人が死亡した。

 これに関し、パキスタンのハワジャ・アシフ国防相は7日、米CNNの取材に「(インドとの争いが)全面戦争に発展する可能性もあるが、我々はそれを避けたい」と語った。

 一方、米国のトランプ大統領は7日、ホワイトハウスで記者団に、インドとパキスタンが対立する現状について「とてもひどい」との認識を示した。その上で、「終息を望んでいる。私にできることがあれば、協力する」と述べた。

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