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横須賀 海自練習艦隊が遠洋航海へ出港 5カ月、アメリカやアルゼンチンへ

社会 | 神奈川新聞 | 2025年6月13日(金) 19:50

 新人の初級幹部を一人前の船乗りに育てる海上自衛隊の練習艦隊が13日、横須賀基地(横須賀市)から北中南米を訪問する遠洋練習航海に出発した。初級幹部や練習艦乗員ら計約580人で編成。出国行事には同幹部の家族や関係者ら約600人が訪れ、航海の無事を祈り、見送った。

遠洋練習航海に出発した練習艦隊を見送る初級幹部の家族ら=13日、海上自衛隊横須賀基地逸見岸壁

 練習艦隊は1957年に始まり、今年で69回目。防衛大や一般大学を経て3月に幹部候補生学校(広島県)を終了した初級幹部190人(女性約30人)が練習艦「かしま」と「しまかぜ」の2隻に乗り込み、米国、メキシコ、アルゼンチンなど7カ国11地域を回る。11月中旬の帰国まで約5カ月をかけ、約5万6千キロを航海する。

 航海中は操舵(そうだ)や見張り、救命救助、霧中航行など船乗りの基本動作を学ぶ。また米海軍創設250年の節目として練習艦隊は、同軍主催で25カ国超の海軍が参加する多国間共同訓練「UNITAS2025」へ海自として初めて参加する。

涙ながらに出発を見送る初級幹部の家族ら=13日、海上自衛隊横須賀基地逸見岸壁

 出国行事に参加した本田太郎防衛副大臣が「各国の歴史、文化など自分で見て考え、広い視野を身に付け、各国との友好の架け橋になってほしい」とエールを送った。

 初級幹部の次男を見届けた父、小川哲史さん(56)=東京都杉並区=は「心配な気持ちもあるが晴れ晴れとした姿で誇らしかった。土産話とともに元気に帰ってきてほしい」と話していた。
(矢部 真太)

初級幹部らが乗り込む練習艦の「かしま」(右)と「しまかぜ」=13日、海上自衛隊横須賀基地逸見岸壁
出発前に写真を撮る初級幹部とその家族=13日、海上自衛隊横須賀基地逸見岸壁
艦艇に乗り込む海上自衛隊の初級幹部ら=13日、海自横須賀基地逸見岸壁
真剣な表情で出国行事に出席した初級幹部ら=13日、海上自衛隊横須賀基地逸見岸壁
ヘリコプターから降りて出国行事に出席した本田防衛副大臣=13日、海上自衛隊横須賀基地逸見岸壁
 

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